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オークスはソダシの「ガッキー馬券」で決まり? クロフネ産駒の“嫌なデータ”、逃げ馬不在ならでのレース展開とは

posted2021/05/22 17:02

 
オークスはソダシの「ガッキー馬券」で決まり? クロフネ産駒の“嫌なデータ”、逃げ馬不在ならでのレース展開とは<Number Web> photograph by Photostud

無敗で桜花賞を制したソダシ。昨年のデアリングタクトに続き「無敗二冠牝馬」になれるか

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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「真っ白なアイドル」が、日本の、いや、世界の競馬史に、さらに輝かしい蹄跡を刻み込むのか。

 第82回オークス(5月23日、東京芝2400m、3歳牝馬GI)の主役は、デビューから無傷の5連勝で桜花賞を制した白毛のソダシ(父クロフネ、栗東・須貝尚介厩舎)である。勝てば、1957年のミスオンワード、昨年のデアリングタクトにつづく、史上3頭目の「無敗の牝馬二冠馬」となる。

クロフネ産駒につきまとう2400mへの嫌なデータ

 ソダシの強さについてはもはや説明不要かもしれないが、簡単に振り返りたい。

 昨年の札幌2歳ステークスで牡馬相手に白毛馬初の芝重賞制覇をなし遂げ、阪神ジュベナイルフィリーズで白毛馬初のGI制覇を達成。そこから歴代最長となる中118日の間隔で桜花賞を制し、白毛馬初のクラシック制覇を果たした。それも、1分31秒1というコースレコードのおまけ付きだった。

 この中間は在厩で調整され、主戦騎手の吉田隼人が今月初めから乗りはじめ、2週前、1週前、そして当週の追い切りに騎乗するなど、万全の態勢を整えている。

 阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞で猛然と追い込んできて、ともに僅差の2着となっていたサトノレイナスが来週のダービーに出走することになり、相手関係ではぐっと有利になった。

 しかし、不安材料がまったくないわけではない。それは、桜花賞から一気に800m延びる2400mへの対応だ。ほとんどの出走馬にとって未経験の距離なので条件は五分、と言いたいところだが、父クロフネの産駒は、芝の重賞で37勝、ダートの重賞で3勝しているが、すべて1800m以下。2000m以上の重賞では131戦して未勝利という、嫌なデータがある。

 それでも、ソダシ自身、1800mの札幌2歳ステークスで強い勝ち方をしているし、これまでいくつもの「初」をなし遂げてきた。須貝調教師も「オークスを目標というイメージ」で2歳のころから管理してきたという。

【次ページ】 ソダシの6枠11番は「ガッキー馬券」?

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