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オークスはソダシの「ガッキー馬券」で決まり? クロフネ産駒の“嫌なデータ”、逃げ馬不在ならでのレース展開とは
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/05/22 17:02
無敗で桜花賞を制したソダシ。昨年のデアリングタクトに続き「無敗二冠牝馬」になれるか
ソダシの6枠11番は「ガッキー馬券」?
また、オークスの時期の3歳牝馬は、距離適性よりも能力がモノをいう。過去にも2007年のローブデコルテ(父コジーン)や11年のエリンコート(父デュランダル)など、血統的には短距離やマイルのほうがよさそうな馬が勝利をおさめている。
ソダシが引いたのは6枠11番。前述した初代の「無敗の牝馬二冠馬」ミスオンワードも6枠11番でオークスを制している。ゲンのいい枠と言えよう。
ダービーは明らかに内枠有利の傾向が出ているが、不思議とオークスは、外枠の馬も結果を出している。
ゲンがいいと言えば、先日結婚を発表したガッキーこと新垣結衣さんの誕生日も6月11日と、6枠11番の「サイン」になっている。手前味噌になるが、新垣さんは、拙著『絆~走れ奇跡の子馬~』が17年にNHKでドラマ化された際、サラブレッド生産牧場の娘役で出演している。競馬ともリンクがあるのだ。ソダシ絡みの馬券は「ガッキー馬券」として、さらに売れるかもしれない。
ソダシを脅かす3頭の馬
ソダシを脅かす一番手は、母系が長距離を得意とする「メジロ血統」のクールキャット(父スクリーンヒーロー、美浦・奥村武厩舎)あたりか。メジロマックイーンと同じ母系出身の馬に武豊が乗るのだから、こちらにもドラマがある。
もう1頭、札幌2歳ステークスでソダシの2着、阪神ジュベナイルフィリーズでは3着だったユーバーレーベン(父ゴールドシップ、美浦・手塚貴久厩舎)も、距離が延びてこそというタイプだ。
ソダシと同じ金子真人オーナー(金子真人HD)のアカイトリノムスメ(父ディープインパクト、美浦・国枝栄厩舎)も上位争いをし、直線でソダシと叩き合う「紅白対決」になる可能性もある。