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宇都宮ブレックスが“国内最強”川崎に「勝てる自信はある」と思えるワケ 「オレたちのあのシーズンを思い出そう!」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2021/05/21 11:00

宇都宮ブレックスが“国内最強”川崎に「勝てる自信はある」と思えるワケ 「オレたちのあのシーズンを思い出そう!」<Number Web> photograph by B.LEAGUE

宇都宮ブレックスの精神的支柱であるライアン・ロシターは川崎との試合にチームを奮い立たせた

レギュラーシーズンで最高の成績を目指す理由

 何がなんでも、ホームでCSを戦う権利を勝ち取る。それが今シーズンのブレックスの大きな目標だった。

 チームを束ねるHC(ヘッドコーチ)の安斎竜三はCSを制したいという想いを口にしてきたが、それと同じくらいレギュラーシーズンで最高の成績を残すことを大切にしてきた。

 理由はシンプルだ。BリーグのCSは、横浜アリーナで開催されるファイナル以外は、レギュラーシーズンの成績上位の本拠地で行なわれるからだ。

 ファンと、地域のために。

 他のクラブと同じようにコロナ禍で減収を強いられるクラブのために。

 そして、自分たちのバスケットボールをするために。

 それらがホーム開催権を獲ることにこだわってきた理由だ。

 だがそれだけではない。CSのホーム開催権を勝ち取ると、試合日程も自分たちで決められる。最大3試合行われて、先に2勝した時点で終わるのがCSなのだが、試合日程は、一定の幅のなかでホームチームが決めることができるのだ。

「3日連続試合をするというのはかなりきつい」

 今シーズンの場合には、宇都宮以外の全ての参加チームが土曜、日曜、月曜のスケジュールを組んでいた。

 一方で、宇都宮だけは金曜、土曜、月曜というスケジュールを組んだ。第3戦までもつれ込んだ場合を想定して、休養日を設けたからだ。安斎はこう話す。

「選手は3日連続試合をするというのはかなりきついし、怪我のリスクも出てきます。お互いにきちんとした状態で戦って、勝ち負けをつけることがCSのような舞台ではすごく大事だと思う」

 もちろん、各クラブは体育館をホームタウンから“借りている”のが現状だから、クラブの希望だけではどうにもならないケースはある。

 さらに、開催期間中に休養日を設けるということは、体育館の使用料を1日分多く支払う必要が出てくる。それも多くのクラブが休養日を“設けない”理由の1つだ。

「チームの意見を優先してくれて、うちの会社は色々動いてくれます。そして、それを行政さんもしっかり受け止めてくれている。本当に、ありがたいことだと思います」(安斎)

 今シーズンの場合は、準決勝の相手である川崎ブレイブサンダースよりも、1日長く休めることになった。

【次ページ】 「国内最強」と呼び声高い川崎は

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