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三浦龍司19歳の日本新記録はリオ五輪では何位相当? “記録ずくめ”の順大エース「五輪に向けて現実味が増した」
posted2021/05/15 17:03
text by
和田悟志Satoshi Wada
photograph by
Asami Enomoto
日本新記録を樹立してなお、レース後すぐにインタビューに答える姿には、まだまだ余裕があるようにも思えた。
順天堂大学2年生の三浦龍司。“天井知らず”という言葉がぴったりな19歳だ。
5月9日に国立競技場で開催された東京2020テストイベントREADY STEADY TOKYOの男子3000m障害で、三浦は18年ぶりに日本記録を塗り替える8分17秒46で優勝を果たした。
「新国立競技場を走って、なんていうか、オリンピックに向けて現実味が増した感覚があります。世界の選手と戦っていこうと思えば、まだまだ記録を伸ばさなきゃいけませんが」
今夏のオリンピック会場で、五輪に出場するために必要な記録(参加標準記録:8分22秒00)をもクリアした。
三浦は、昨年7月にも参加標準記録を上回る8分19秒37で走っているが、この時は有効期間外だった。今度こそは、文句なしの記録突破。これで、6月の日本選手権で3位以内に入れば、いよいよ東京オリンピックの日本代表が決まる。三浦の活躍を呼び水に日本の男子3000m障害は活況を呈しており、日本選手権も激戦が予想されるが、五輪代表最有力選手であることに間違いない。
2016年のリオデジャネイロ五輪には、順大の先輩に当たる塩尻和也(現・富士通)が在学中に出場を果たしたが、2大会連続で、順大の長距離ブロックからオリンピアンが誕生しそうだ。
小学生時代に3000m障害の才能を見抜いた恩師
3000m障害という種目は高校から正式種目として実施され、高校で5000mや1500mの正選手になれなかった者が、対校戦で得点を稼ぐために始めるケースも多い。だが、三浦の場合は小学生の時にすでにこの種目を意識して陸上に取り組んでいた。