浅田真央が選んだ“最高の写真”…サンクスツアーの3年間、「これが好き」の理由とは？

『私のスケート愛』を製作する過程で、編集部が選んだ写真を真央さんに初めて見てもらうときは、緊張しました。

　第一声は「わあ、素敵。これもいいし、これもいい～」と、私をほっとさせるものでした。

　私のベストオブベストは、先に紹介しましたが、あれは本文中から選んだもので、実は一番のお気に入りは、カバーに使われている写真です。あの写真については鈴木七絵カメラマンも言及していましたが、誰もが「素敵」と思う一枚ですよね。真央さんも、とっても気に入ってくれて、満場一致であの写真がカバーに選ばれました。

　サンクスツアーの千秋楽で、あの写真のシーンが訪れたときは、本の発売日が重なったということもあり、感動もひとしおでした。

男子メンバーと美しく不敵な黒鳥を演じる

　真央さんが写真に目を通している中で、特に目をとめたのは、通称「黒リチュ」の中の1枚です。2020年1月の大阪公演で鈴木七絵カメラマンが撮ったものです。

浅田真央さんが選んだベストショット（『私のスケート愛』に掲載できなかった写真「10代の浅田真央」25枚もご覧になれます）

すべての写真を見る（29枚）

「リチュアルダンス」は、真央さんが現役時代の2016ー17シーズンのSPとFSで滑った曲です。SPでは黒い鳥をイメージした衣装を着て、FSでは情熱的な踊りのテーマに合わせた赤い衣装で滑りました。サンクスツアーでは、このふたつのプログラムを合わせてひとつの流れで見せる演目となっていて、途中で黒リチュから赤リチュへリンク上で早着替えします。

　黒リチュの真央さんは、男子メンバーと美しく不敵な黒鳥を演じます。

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