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「矢野が“代えない・動かない”チームをつくれたら」“超辛口”江本孟紀が語る『阪神優勝』の条件、ライバルは巨人と…
posted2021/05/01 11:03
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph by
JIJI PRESS
「例年になく、優勝へのチャンスが到来しているシーズンであることは間違いない」
そう語るのは、“球界のご意見番”として長きにわたりプロ野球解説者として活躍する江本孟紀氏だ。
超辛口とも言われる阪神タイガースOBである江本氏に、阪神優勝への可能性を聞くチャンスがあったので、思い切って質問してみた。
「春先から選手の状態が全体的に良い。特に主力クラスの状態が良いことが今の順位に出ている。開幕から1カ月、阪神タイガースのチーム状態はシーズンの中でも最もいい状態に値する。これをあと100試合以上続けられれば優勝だね(笑)」
「100試合以上」という表現は少々、辛口だが、江本氏から見ても今のチーム状態の評価は高い。阪神が16年ぶりのセ・リーグ優勝、36年ぶりの日本一へ向けて乗り越えるべきハードルについて、こう続ける。
「阪神のライバルチームは巨人。最後まで壁になることは皆さんが理解していると思う。あとは僕は、DeNAが後半に上がってくると見ている。外国人を含めた戦力が整っていけば、地力があるベイスターズが阪神の前に立ちはだかる可能性があると思っている。全体的に選手のレベルが高い。三浦大輔(監督)が選手を上手くコントロールしてくるでしょう。そして佐野(恵太)とソトが打線の中心になって後半上がってくると阪神としても厄介なチームになると感じている」
その他の要因として挙げたのは、東京五輪による1カ月の中断期間。ここでシーズンの流れが変化し、さらにはコロナ禍といった緊急事態が起きた時の対処も優勝へのハードルの1つとなるだろうと予測した。