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中日・木下雄介の“残酷で衝撃的な負傷”は大手術へ… 27歳の決断を支えた「悲劇のエース」中里篤史の経験談 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph byKyodo News

posted2021/04/14 06:00

中日・木下雄介の“残酷で衝撃的な負傷”は大手術へ… 27歳の決断を支えた「悲劇のエース」中里篤史の経験談<Number Web> photograph by Kyodo News

投球直後に右肩をおさえうずくまった木下雄介。ただごとではない場面に、場内も静まり返った

藤川球児からも「応援しています」のエールが

 中里氏以外にも、チーム内外に木下を支える動きはある。チームメートの福敬登は本拠地での登板の際の登場曲を、木下が使っていた湘南乃風の『黄金魂』に変更した。

 かねてより木下の潜在能力を評価していた藤川球児氏は、手術の球団発表直後に自らのツイッターで『ドラゴンズの木下投手 努力は人生においては必ず報われる ファンの方々と共に応援しています』とエールを送った。

 通算37試合登板。1セーブ、1ホールドは記録しているが、勝ち負けはない。そのストレートの威力を木下が世に示すのは、これからなのだ。脱臼時の年齢としては、19歳の中里氏より遅いが、39歳の岩隈氏よりは若い。トミー・ジョンも含めたリハビリは長く、苦しい期間となるだろうが、支え、励ましてくれた人たちのためにも、いつか再び『黄金魂』の調べに送られてマウンドに向かう木下の姿を見たい。

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