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「漢だろ!は言いません(笑)」「20%はすごく真剣に…」大八木監督と大迫傑の妻は大会をどう見ている?
text by
林田順子Junko Hayashida
photograph byTakuya Sugiyama
posted2021/02/17 11:05
大八木京子さん(左)と大迫あゆみさん。トップランナーを間近で見る2人にとっての“食事”の大切さとは
食事を準備していたら「今日はハンバーガーの気分」と
大迫 夫が子供の頃は、義母が貧血を心配して、一生懸命ひじきを作ってくれいたそうです。そのおかげで鉄分などは口に出さなくても気にしていて、足りないなと感じたらコンビニでひじきを買ったり、サプリで補給したりしていますね。大八木さんは選手から食事について相談をされることはあるんですか?
大八木 食べているんだけど体重が増えないとか、夏になると食欲がないとかは時々ありますけど、やっぱり時間を置いてもいいので、自分の内臓が整った時に食べるようにとアドバイスしますね。大迫さんはあゆみさんに相談されたりするんですか?
大迫 合宿の時は自炊することもあるので、テレビ電話越しに調理法や食べ合わせをアドバイスしたりします。でも大学時代の食生活については「あの時はあれで良かった」とか言っています(笑)。
大八木 ふふふ、大迫さんはセンスの塊ですもんね。たまにそういう選手いるんですよ。好き嫌いがいっぱいあるのに速い人。それも才能ですよね。
大迫 以前、バランスの良い食事が基本だよね、という話を夫としていたら、「仮にバランスの悪い食事になってしまったとしても、深く考えすぎず、次の食事で挽回しようとか、臨機応変に食事を摂った方が心にも余裕が出るんじゃないの」と言われました。夫は練習の強度によって食べたいものが変わるんですよ。この前面白かったのは、練習の終わりに合わせて準備していて、あとはお味噌汁を出したら完成! という時になって「今日はハンバーガーの気分」と言われて(笑)。
大八木 せっかく揃えたのに。
大迫 最初の頃はちょっとイラッとしていたのですが、今はもう慣れましたね(笑)。その日も面白いなと思って、「じゃあハンバーガー屋さんに行こう」と食事にラップして出かけて。もちろん、毎日ハンバーガーはダメですけど、本人もあまり管理された生活は嫌みたいなので、あまりキチキチせず、たまには息抜きもいいかなと思っています。