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リーグ中断の可能性も? 八村塁のウィザーズで7選手が陽性判明…世界の“見本”となってきたNBAの行く末は

posted2021/01/19 17:15

 
リーグ中断の可能性も? 八村塁のウィザーズで7選手が陽性判明…世界の“見本”となってきたNBAの行く末は<Number Web> photograph by AP/AFLO

八村塁も出場したサンズ戦(現地時間11日)以降、延期を発表したウィザーズ

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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「これは避けられないことだった」

 ワシントン・ウィザーズのトミー・シェパードGMは、諦めの表情で語った。ウィザーズ6選手が新型コロナウイルス検査の結果で陽性と判明し、加えて3選手が濃厚接触者として隔離期間に入ったことを受けて行われた1月15日のオンライン会見でのことだ。

 始まりはその3日前。ウィザーズは、登録選手のうち八村塁とモー・バグナーの2選手が安全衛生プロトコル(NBAと選手会が定めた新型コロナウイルス対策の規定)によって、翌日の試合に出られない可能性があると発表した。ちなみに、安全衛生プロトコルによって試合に出られない理由は検査での陽性結果以外にも、検査結果判別不能の場合や、濃厚接触者などいくつかあり、この2人が対象となった理由は発表されていない。

 その後、チーム内の隔離対象選手が9人に増えたことで、1月18日までに計5試合の延期が発表になっている。隔離の9選手に加え、前十字靭帯の故障で今季全休が決まっているトーマス・ブライアントが試合に出場できないため、NBAの規定で試合を行うのに必要な最低人数(8選手)が揃えられないための措置だ。

コート上で起きたこと?

 シェパードGMが「避けられないこと」と言ったのには理由があった。何しろ、感謝祭やクリスマスの後、アメリカ中で感染者数が急増していた。NBAでも、毎週発表される感染者数は12月下旬の2回では合計2人だったのが、1月の最初の2回の発表では合計20人と増加。延期となる試合も増えたことを受けて、NBAも急きょプロトコルの強化を計ったほどだ。

 さらに、ウィザーズは年末からぎりぎりの綱渡りをしているような状態が続いていた。というのも、年末に対戦したシカゴ・ブルズに始まり、1月に入ってから対戦した3チームの中から対戦翌日に陽性の選手が出てくることが続いていたのだ。どの選手も試合当日の検査では陰性だったわけだが、だからといって、試合中に感染力がなかったと断定はできない。

 シェパードGMも、「逃げることができたとか、できないという表現はしたくないけれど、いつかは自分たちの番が来るというのは避けられないとわかっていた」と、対戦相手の中から陽性が出たことを心配していたと明かした。

 15日の時点では、コーチやスタッフなど、選手以外からは感染者は出ていなかったことから、選手は試合か練習中に感染した可能性が高いとシェパードGMは推測した。

「接触者の追跡はとても必要なことだけれど、と同時に、いつ、どこで感染するかわからないだけに難しいことでもある。ただ、選手の外には感染が広がっていないことを考えると、常識からしてコート上で起きたことではないだろうか」(シェパードGM)

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