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【箱根駅伝】「やってらんねぇよ!」一度はチームを離れた法大主将が顔をゆがめ走りぬいた、2001年突風の5区

posted2020/12/31 06:00

 
【箱根駅伝】「やってらんねぇよ!」一度はチームを離れた法大主将が顔をゆがめ走りぬいた、2001年突風の5区<Number Web> photograph by Kyodo News

中大・藤原に抜かれトップの座を奪われると、法大・大村は顔をゆがめて必死に食らいついた

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箱根駅伝が目前に迫った今、かつての名勝負を振り返ります。今回は2001年法政大学。
初出:Sports Graphic Number PLUS 2014 「箱根駅伝 名勝負をもういちど。」

「僕は、山上りは『気持ちだけで勝てる』唯一の区間だと思うんです」

 01年、法大の5区を走った大村一はこう振り返る。この年、往路の主役は間違いなく法大だった。4区終了時点で2位順大に29秒差の首位と、予選会5位通過のチームとは思えない快走劇だった。

「走る前に後輩に『何番まで落ちた?』と聞いたら『まだトップです』と言われて。『エッ、まだ先頭なんだ』と(笑)。

 最高点付近での強風は、異常気象かと思うくらいでした。実はゴール手前の大鳥居でもう一度、突風が吹き、そこで後続にかわされてしまった。あの風ほど恨んだものはないですね」

 結局、芦ノ湖には3位でのゴールとなった。だが、抜かれるや否やサングラスをかけた顔をゆがめ、歯を食いしばり何度もスパートして相手を抜き返す大村の姿は、今もファンの語り草となっている。

「後ろの選手に力があるのは分かっていましたよ。でも、トップでもらった襷はトップで返すのが自分の仕事だと思っていたから、相手は関係ない。実はこの年、僕は主将として皆を引っ張りきれずに、『もうやってらんねぇよ!』と一度チームを離れているんです。

 でも、結局陸上を捨てられずに、夏合宿で皆に謝ってチームに戻った。そこからはやるしかないし、口だけじゃなく結果を求めていた。そういう覚悟があの走りに繋がったのかもしれませんね」

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