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“ドラフト1位”たちのトライアウト詳報 由規、内竜也、藤岡貴裕、伊藤隼太…「まだ諦めるつもりはない」
posted2020/12/07 18:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Hideki Sugiyama,Nanae Suzuki(in the article)
12月7日、明治神宮野球場で「プロ野球12球団合同トライアウト」が行われた。非公開ながら新庄剛志(元日本ハム)の参加などで大きく注目が集まる中で、かつてドラフト会議で1位指名された選手たちも必死のプレーを見せた。
午前の部に出てきた投手で、大きく注目を集めたのは由規(楽天)だった。
2019年に育成契約から支配下登録された由規だが、今シーズンは一軍登板なしに終わり、楽天から戦力外通告を受けた。しかし現役続行の意思を示し、初となるトライアウト受験に挑んだ。
3人目は見逃し三振に取って意地を見せた
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1人目、同じ楽天のフェルナンドに148kmのストレートで押し込んだかに見えたが、これをライトポール際に持っていかれる本塁打となる。そこで動揺があったのか2人目の田城飛翔(ソフトバンク)には死球を与えてしまう。それでも3人目の大本将吾(ソフトバンク)を見逃し三振に取って意地を見せた。
同じく投手で注目を集めた“元ドラ1”は千葉ロッテの内竜也だ。
10年前の千葉ロッテの“下克上”に大きく貢献するなど、リリーバーとしてチームを支えていた。しかし度重なるケガもあって、2020シーズン限りでロッテから戦力外通告を受けた。
そんな内がマウンドに上がったのは午後の部。1人目の対戦相手は黒羽根利規(日本ハム)だった。2球連続でボールになったものの、その後制球を定めてショートゴロに打ち取った。
続く永江恭平(西武)は鋭い縦のスライダーを投げ込んで空振り三振に斬って取る。そして3人目の広畑塁(巨人)もファーストゴロに打ち取ると、笑顔でマウンドを降りた。11球を投じて安打を許さない辺り、通算308試合登板、56セーブの実力者であることを示した。