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那須川天心に耳打ちした言葉とは? <独占>皇治インタビュー「あの子は人間、怪物ではない」
posted2020/11/06 11:01
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph by
Yuki Suenaga
――那須川天心戦から1カ月(10月26日取材)、体調はどうですか?
たくさんの女の子に癒されたので、だいぶ元気になりました(笑)
――RIZINの舞台に立って、周囲の変化は感じますか?
そんなにはないですけど、インスタグラムのフォロワーが1日で4万人ぐらい増えたり、タクシーの運転手や年配の方からも声をかけられるようになりました。やっぱり地上波の力はすごい。あんだけ殴られただけあるなと。
――天心戦のダメージは残っていますか?
もう全くないです。目の上がちょっと切れたのでパンパンに腫れましたけど、それ以外はもともとダメージはなくて。だから3日後に週刊誌に撮られたり……そのぐらい元気です(笑)
――久しぶりの実戦の相手が那須川天心、しかもRIZINという舞台。契約体重も58.5kgという厳しい条件だったと思いますが、その辺りはどうでしょうか?
決まったのも急でしたからね。ほんまに1カ月前ぐらい。でも決まった時点で言い訳はしないと。リアルに俺と天心君ぐらい騒がれる試合ができる選手は他にいないと思う。超えられるのはK-1で一番気取っているやつぐらいちゃいますか? 一番盛り上がるだろうと思ったので、やるしかないなという感覚でした。
次戦うなら「右に構えさせる」
――サウスポー相手ということでやりづらさもあったと思います。
もともとサウスポーが大嫌いなんで、最初はやりたくないと思っていましたよ。試合後に天心君のお父さんにも「右に構えてって言ったじゃないですか」と言いました(笑)。「アホか」と言うてましたけど。
――得意の左ボディに持っていく動きが難しい?
それもありますし、全て逆なんで狙う位置も変わってくる。めちゃくちゃ打ちにくいんですよ。サウスポーとやると決まってからの1カ月は、練習もクソおもんないです。だからもうやらないです。天心君と戦う機会があるときは、右に構えさせる。負けたのにめっちゃ上から目線すね(笑)