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姫野和樹はスーパーラグビーで通用するか? 解説歴10年・野澤武史「珍しいタイプ。人気者になれる」
posted2020/10/24 11:01
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph by
Kiichi Matsumoto
ラグビー日本代表の姫野和樹が海を渡る。所属先のトヨタ自動車ヴェルブリッツは10月12日、南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」のニュージーランド・チーム、ハイランダーズへの期限付き移籍を発表した。期間は2021年1月から6月までだ。
姫野は2019年W杯で日本代表のフランカー、ナンバーエイトとして全5試合に先発し、攻守交代を起こす守備プレー「ジャッカル」などでW杯8強入りに貢献した。
スーパーラグビーの舞台は、日本チームのサンウルブズで2018年から11試合に出場しており、経験済み。しかし海外チームへの加入は初めてだ。2023年W杯フランス大会での活躍が期待される26歳は、どんな闘いに身を投じることになるのだろう。
解説10年、同じバックロー目線で見ても
「普通に戦力として獲得されたのだと推測します。姫野選手とおなじバックロー(フランカー、ナンバーエイト)にはニュージーランド代表のシャノン・フリゼルらがいますが、試合に出場できると思いますし、彼なら活躍できると考えています」
姫野のチャレンジをそう展望するのは、おなじバックローとして慶應高、慶應大、神戸製鋼でプレーした元日本代表の野澤武史氏だ。
ラグビーファンにはおなじみの戦術の専門家であり、41歳にしてスーパーラグビーの解説歴は10年以上。日本ラグビー協会のリソースコーチであり、U17日本代表でヘッドコーチを務めた経験もある。
では、そもそも姫野はどんなレベルの舞台に飛び込むのだろうか。