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河辺愛菜、吉田陽菜ら新星も参戦! 3アクセルに続々と挑戦する激戦のフィギュア女子展望
posted2020/09/27 11:40
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Dreams on ICE 2020
コロナ禍のなか、五輪前年となる2020-21シーズンがいよいよ開幕した。
9月25日から全日本選手権予選となる中部選手権・中四国九州選手権の2大会が始まったのを皮切りに、コロナウイルスを言い訳にはできない真剣勝負が待ち受けている。
この異例の状況をどう乗り切るか、単なる技術力だけでなく、精神力や対応力が問われるシーズンになりそうだ。
選手にとって、一番の苦労は大会数の減少だろう。
海外の試合への出場はほぼ不可能で、オフシーズンに各地で行われていた東京夏季フィギュアやげんさんサマーカップなどの地域大会も多くが中止になった。
全日本選手権への予選となる各ブロックの選手権に、本番経験なしに挑むのはあまりにも不安が大きい。
トリプルアクセルに挑戦する、力試しの場
そんな中、選手が試合感覚を取り戻すチャンスとして、『ドリーム・オン・アイス 2020Go for Tomorrow』(9月12-13日)が行われた。
2日間にわたり試合形式でショートとフリーを披露。無観客だが、テレビ放送やインタビューもあり、6分間練習をしたあとに本番の演技をする。
特に激戦の女子にとっては、全日本選手権予選から少しも気が抜けないため、貴重な経験となったようだ。
女子の出場者は、吉田陽菜、河辺愛菜、川畑和愛、樋口新葉、坂本花織の5人。
なかでも15歳の吉田と河辺は国内戦でトリプルアクセルを降りたことのある気鋭の若手で、今季初成功を目指す樋口新葉も加わり、5人のうち3人が本番の緊張感のなかでトリプルアクセルに挑戦する、力試しの場となった。