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河辺愛菜、吉田陽菜ら新星も参戦! 3アクセルに続々と挑戦する激戦のフィギュア女子展望
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byDreams on ICE 2020
posted2020/09/27 11:40
ドリーム・オン・アイスでトリプルアクセルを着氷した河辺愛菜。今季からシニアに参戦する
川畑の新ショート『黄昏のワルツ』
そして昨季の全日本選手権3位の川畑も、新ショート『黄昏のワルツ』を披露した。
カナダへ振付けに行く予定だったが叶わず、同じデイビッド・ウィルソンの作品である西野友毬の過去のプログラムを再演することに。一歩一歩のスケーティングが伸びやかで、滑りそのものの美しさを見せるプログラムだ。またフリーは昨季から継続し、緩急のある演技を見せた。
「去年のショート『美しき青きドナウ』もワルツ曲でしたが、今年はもっとなめらかな感じを出したいと思って、エレガントに滑る練習をして来ました。
今日は久しぶりの試合形式だったので、緊張して足元がカクカクしてしまった部分がありました。フリーは、前半は落ち着いて曲にしっかりと乗り、後半のコレオシークエンスは力いっぱい踏めたと思います。
このような試合形式で滑る機会をいただいて、感謝しています。今季はドリーム・オン・アイスで滑った経験を活かして、試合の緊張感に負けずに力を出して行きたいです」
半年以上、人前で演技するチャンスがなかった
どの選手からも「久しぶりの試合」「緊張感」「経験を活かしたい」といった言葉が次々と溢れた。やはり半年以上、人前で演技するチャンスがなかったため、例年以上に気持ちが引き締まったのだろう。
このドリーム・オン・アイス以外にも、7~9月にかけて各都道府県のスケート連盟やスケート場が主催となり試合や発表会が行われ、選手育成の場が作られてきた。札幌カップと北九州オープンは開催され、ほかにも各地のリンクで公開されていないイベントが多数開かれた。
準備が難しいコロナ禍でのオフシーズンだったが、なんとか地区ブロックの開幕にまで漕ぎ着けたのは、所属クラブや連盟の協力あってのことだろう。