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河辺愛菜、吉田陽菜ら新星も参戦! 3アクセルに続々と挑戦する激戦のフィギュア女子展望
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byDreams on ICE 2020
posted2020/09/27 11:40
ドリーム・オン・アイスでトリプルアクセルを着氷した河辺愛菜。今季からシニアに参戦する
グランプリシリーズも開催予定で準備中
では今後、今季はどのような展開が予想されるのか。まず9月25日から、『中部選手権(通称:中部ブロック)』『中四国九州選手権(通称: 中四国九州ブロック)』が開幕。『中部』には、本郷理華、新田谷凜、横井ゆは菜、山下真瑚らが参戦、『中四国九州』には田中刑事が出場する。
他の地区大会も続々と開催される。『近畿ブロック(10月2-4日)』には、坂本花織、三原舞依、河辺愛菜、岩野桃亜らが、『関東ブロック(10月2-4日)』には、鍵山優真と佐藤駿が出場する。さらに『東京ブロック(10月9-11日)』には川畑、本田真凜、本田望結らが、『東北北海道ブロック(10月10-11日)』には渡辺倫果らがエントリーしている。各ブロックを勝ち上がった選手は、東日本選手権または西日本選手権に出場し、日本の頂点を争う全日本選手権(12月23-27日)へとコマを進める。
この国内大会に加えて、グランプリシリーズも開催予定で準備が進められている。日本国内で練習する選手の場合は、NHK杯(11月27-29日)にエントリーすることになりそうだ。今のところ、樋口と坂本は出場を表明しており、そのほかミニマムポイントを満たすトップ選手らが出場する見通しだ。
また10月3日に開催されるジャパンオープンは、今季の大会としては初めて、観客を入れての開催となる。こちらは樋口、川畑、本田真凜、横井ゆは菜、山本草太らが出場予定で、観客の前で緊張感と応援のパワーを受け止める、数少ないチャンスとなる。
いずれにしても、コロナ禍といっても練習自体はほぼ通常通りのペースを取り戻しており、シーズンも開幕した。1戦1戦の貴重なチャンスに集中し、そしてチャンスをつかみ取れるか──。それぞれの選手が人間的な強さを磨き、少しでも成長するシーズンになることを祈りたい。
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