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奪三振率「16.25」! モイネロがソフトバンクで史上最強級ドクターKに進化の理由 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byHideki Sugiyama

posted2020/09/14 08:00

奪三振率「16.25」! モイネロがソフトバンクで史上最強級ドクターKに進化の理由<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

奪三振率は10台でも十分凄いが、モイネロが残している数字は驚愕と評して過言ではない。

158kmの速球を“見せ球”にできる

 バッタバッタと三振を奪う投手と言えば、剛速球が売りのように思う人も多いだろう。

 モイネロも最高158km/hの速球を投げる。ただし、今の野球では速球だけで三振の山を築くことはできない。モイネロは鋭く曲がるスライダーとカーブ、チェンジアップを投げる。

 筆者は今季2度、モイネロの登板を観たが、どちらの登板でも速球は見せ球に過ぎず、スライダーやチェンジアップで空振りを奪っていた。緩急を活かしたこの「配球の妙」が、モイネロの進化の核心ではないかと思う。

派手な活躍はMLBが放っておかない

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 規定投球回数に達しない救援投手の記録はなかなか目にいかないが、イレギュラーな状況で開催される今シーズンにあって、すごい記録が達成されようとしていることは注目に値する。

 モイネロのホールド数は28。楽天のハーマンに7差をつけて1位だ。初タイトルも見えてきた。

 ただし派手に活躍をすると、MLBが放っておかない。

 昨年、セットアッパーとして大活躍した阪神ピアース・ジョンソン(現パドレス)のように、MLBからオファーが来る可能性が高くなる。

 そういう意味でプロ野球ファンとしては“痛しかゆし”なのだが、今後もモイネロの快投が続くことを期待したい。

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