我喜屋優の名言

小さな積み重ねをおそろかにする者に、大きな仕事はできない。

我喜屋が沖縄・興南高校の監督に就任したのは2007年春。その夏、24年間も甲子園から遠ざかっていた母校をいきなり甲子園出場へと導いた。「我喜屋マジック」と呼ばれた指導は、まず私生活を正すことから始まった。赴任当時の寮生活は決して褒められたものではなく、夜更かし、朝寝坊、弁当の食べ残しは当たり前。「睡眠をきちんととって、朝から体を動かしてご飯をしっかり食べる。五感を常によく使っていれば、いざというときの判断力や、第六感まで働くものです」。徹底した意識改革のもと、甲子園常連校へと成長させた我喜屋は、2010年にエース島袋洋奨を擁し、史上6校目となる春夏連覇を達成。沖縄県に初めて夏の優勝旗を持ち帰った。

Number759号(2010/07/29)