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岡崎慎司、欧州10年の実績は偉大だ。
レスターにリーガ昇格、ザックの勧め?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byCameraSport/AFLO
posted2020/07/25 11:50
レスター時代、名将ラニエリやエースのヴァーディからの信頼も厚かった岡崎。それをキャリアの数字が物語っている。
ザックはセリエAを推薦していた?
ちなみに『Sports Graphic Number』1001号では、かつて日本代表を率いたアルベルト・ザッケローニがこんな岡崎評を残している。
「残念だったのは、岡崎をセリエAで見られなかったことだ。彼の特長は、世界で最も得点が難しいイタリアでも活きたはずだ」
イタリアで酸いも甘いも知っているザックに、ここまで言わしめている。各国でチームの勝利に貢献した岡崎ならば、守備の国カルチョのセリエAでも活躍できたはず――と思っても何ら違和感はないだろう。
この4月で34歳となった岡崎。さすがに他国への挑戦はもう見られないかもしれない。しかし来季、ヨーロッパ最高峰の舞台の1つであるラ・リーガ1部のピッチに立つことはほぼ間違いない。
テクニックと判断力を高次元で融合する久保建英、スキルに献身性を兼備して長年活躍する乾貴士、そして日本サッカー史に残るストライカー岡崎慎司――。
久保の移籍動向次第ではあるが、この3人がしのぎを削るだろう2020-21シーズンのスペインサッカーが、閉幕したばかりというのにもう楽しみになってきた。