Number NewsBACK NUMBER
藤井聡太七段、最年少タイトルへ王手!
棋聖戦第2局、渡辺明三冠相手に連勝。
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTadashi Shirasawa
posted2020/06/28 18:40
藤井聡太七段(2018年撮影)
将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(棋王・王将=36)に挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局が6月28日に行われ、藤井七段が90手で勝利し、2勝とした。
8日に行われた第1局は、藤井七段が157手の大熱戦を制していた。迎えたこの日はタイトル戦で初となる和服姿で登場。渡辺棋聖は2017年の「Number」での取材にて、当時四段だった藤井七段について「どのくらいの棋士になるのか、ある程度分かるようになるのは3年後くらいじゃないですか?」と分析していたが、その3年後である2020年に、藤井七段が「史上最年少でタイトル獲得」をかけた挑戦を受ける立場となった。
対局の戦型は第1局と同じく矢倉となり、先手の渡辺棋聖が急戦を仕掛ける中で、後手の藤井七段も42手目で5四金など積極的な手で力強く応じると、中盤から終盤にかけても落ち着いた差し回しで、渡辺棋聖の反撃を封じ、正確な終盤力で寄せ切った。
注目の第3局は、7月9日に東京の「都市センターホテル」で行われる。また藤井七段は7月1、2日には愛知・豊橋で開催される王位戦第1局で木村一基王位に挑戦するなど、ダブルタイトルへの挑戦が続く。