丸ちゃんのGreen TalkBACK NUMBER
道具選びの、クセがすごい。
~丸山茂樹が語るジャンボ、青木~
posted2020/06/22 07:30
text by
丸山茂樹Shigeki Maruyama
photograph by
AFLO
今季は通常よりもずっと長いオフシーズンとなってしまいましたが、プロゴルファーのこの時期の大事な仕事がクラブの調整です。オフは新しいクラブやシャフトを試す絶好のチャンス。メーカーのクラフトマンに来てもらって相談したり、工場に行って調整したり、大胆なことにも挑戦できる時期なんです。緊急事態宣言が出ていた間はみんな身動きが取れなかったので、これから忙しくなるでしょうね。
クラブの好みは本当に十人十色、千差万別です。例えば、'94年と'97年の2度、全英オープンで2位になったイェスパー・パーネビック(スウェーデン)は、新しいドライバーがきたらメタルスパイクでクラウン(ドライバーのヘッド上部)を踏みつけていました。「傷がついた時に気になるから、最初から傷がついていた方が気が楽だ」と言うんです。バッグに入れるときもヘッドカバーを一切しないから傷だらけ。道具を大事にする日本人の感覚ではなかなか想像がつきませんね。