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四大大会の無観客開催に異論。
ツアー再開へ出口戦略の行方。
~クビトバやチリッチが反発~
posted2020/06/11 08:00
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph by
Getty Images
パンデミックの第一波が収束に向かう中、国際テニス連盟は加盟国における市民レベルでのテニスの再開状況をまとめ、定期的に発表している。5月25日時点では西欧と北米、オセアニアのほとんどが「制限付きでプレー可能」となっている。プロツアーは少なくとも7月末まで開催されないが、再開への出口戦略を論じる段階に入ったようだ。
ドイツや米国では非公式試合も開催された。自分がサーブで使ったものを除きボールに手を触れない、握手の代わりにハイタッチのようにラケットを合わせるなどの対策をとり、選手がマスクを着けて入場する姿も報道された。一方で、ツアー再開に向けて選手にワクチン接種を義務づける案が浮上したが、ノバク・ジョコビッチが拒否して物議をかもし、のちに態度を軟化させたことを通信社が伝えている。こうした一種の社会実験や議論を重ねながら、ツアー再開を目指すことになるのだろう。