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コロナ禍でも着々と育つ期待の若手。
22歳・琴ノ若は相撲一家の3代目! 

text by

荒井太郎

荒井太郎Taro Arai

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photograph byKyodo News

posted2020/05/28 18:00

コロナ禍でも着々と育つ期待の若手。22歳・琴ノ若は相撲一家の3代目!<Number Web> photograph by Kyodo News

令和2年の大相撲初場所千秋楽。上手投げで旭大星を破り勝ち越しを決めた琴ノ若。

「プライドを捨てて若いやつらに向かっている」

 期待の若手に対しては親方をはじめ関取衆や兄弟子たちが稽古場では一丸となって「こいつを強くさせよう」というムードになる。

 稽古をつけられる本人は苦しいだろうが、それも部屋を挙げての期待の裏返し。ぶつかり稽古で何番も胸を出す兄弟子も決して楽ではないのだ。

 長きにわたって王国を築けているのもそうした稽古が伝統になっているからではないだろうか。

 新番付では22歳の琴ノ若と二十歳の琴勝峰に加え、琴勇輝、琴恵光も幕内復帰を果たし、琴奨菊も含め幕内の佐渡ヶ嶽勢は一気に5人となった。琴勇輝は言う。

「稽古場では元関脇というプライドを捨てて若いやつらに向かっていってます。力をもらってますよ」と中堅どころも若手に刺激を受けて息を吹き返した。大きな可能性を秘めた若い2人は今後、部屋を更なる隆盛に導いていくだけでなく、角界の屋台骨を支える存在になっていくことだろう。

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