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このご時世にバルサ役員6人辞任。
バルトメウ会長が窮地に陥った醜聞。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2020/04/18 08:00
セティエン監督(左)就任とバルベルデ前監督解任の経緯でもひと悶着あったバルサ。バルトメウ会長はこの難局をしのげるのか。
騒動の後始末、財政再建の難題。
一方のバルトメウは他に辞意を抱いていた2人を加えた総勢6人に足並みを揃えられ、役員会が一枚岩ではなかったことを明るみに出されて地団駄を踏んだことだろう。
クラブ憲章を見ると、複数の役員が同時に辞任しても「会長を含む50%が空席となったとき」「75%が空席になったとき」「残った役員が5人未満となったとき」以外は会長の権限に変わりはないので、引き続きバルサの舵を取ることになる。
しかし、周囲のサポートとソシオの信用を失った状態でバルトメウが取り組まねばならない問題は、「バルサゲート」の後始末やら財政再建やら超がつく難題ばかり。
いっそ匙を投げ、来年の夏を待たず自らの任期にピリオドを打つかもしれない。
役員同時辞任をスクープした『ラ・バングアルディア』紙のオンラインアンケートでは、回答者の90%以上が会長選挙を実施する必要があると考えている。