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コロナ禍でもエディー劇場は健在。
イングランドの進化と契約延長の是非。 

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竹鼻智

竹鼻智Satoshi Takehana

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posted2020/03/19 11:50

コロナ禍でもエディー劇場は健在。イングランドの進化と契約延長の是非。<Number Web> photograph by Getty Images

新型コロナウイルスの影響で大会が中断されたシックスネーションズ。エディー・ジョーンズ率いるイングランドは3勝1敗と、優勝の可能性を残している。

大会は中断、W杯抽選にも影響?

 今大会では4試合が延期となったが、アイルランドとイタリアはそのうちの2試合、他の4チームは1試合に関係している。消化試合数が異なり、順位表すら正確に出せない状態ではあるが、大会は一旦停止する。延期となった試合が現在の予定通り今年の秋に行われるとすると、優勝は現在1敗のフランス、イングランド、アイルランドの3チームで争われることになる。

 ちなみに、今年の11月末には2023年W杯の予選組み合わせ抽選会が予定されており、この時点での世界ランキングは大きな意味を持つ。11月には世界中でテストマッチが組まれており、場合によっては、ランキング上昇を賭けた長い連戦を強いられるチームも出てくる。

 ただ、クラブシーズン真っ最中の9、10月に、今から4試合のテストマッチをアレンジするには様々な障壁があり、先述の通り今年のシックスネーションズが完結できるかどうかは、まだ誰にも分からない。

 何れにしても、シックスネーションズの開催期間は終了。

 一息つける状態となったイングランドのジョーンズ監督は、協会のスウィーニーCEOと、契約延長の是非について夕食を共にして話をする予定だという。「後任探しのサポート」、というケースも含め、様々なシナリオを想定して協会と結んだ、2021年までの契約。最大の注目は、W杯2023年大会までの契約延長の是非。大きく揺れた2020年のシックスネーションズの行方と共に、エディー劇場の今後にも注目だ。

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