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ゴンの「9番」を託された小川航基。
J1昇格、東京五輪でも日の丸を――。 

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望月文夫

望月文夫Fumio Mochizuki

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photograph byJFA/AFLO

posted2020/02/03 11:45

ゴンの「9番」を託された小川航基。J1昇格、東京五輪でも日の丸を――。<Number Web> photograph by JFA/AFLO

磐田に復帰を果たした小川航基。J1昇格、そして東京五輪と勝負の1年を迎える。

復帰した磐田で背負うのは「9」。

 期限付き移籍で約半年を過ごした水戸では、17試合で7得点と点取り屋としてのポテンシャルは十分に示した。「自信をつけて帰ってこられた」と胸を張る小川に、磐田の鈴木秀人強化部長も「点が取れるようになった」と成長ぶりを評価し、さらに「前戦から守備ができるようにもなった。守備については、フベロ監督が求める部分でもあるから」と目を細めている。

 期待を背負う若きエースに、今季クラブから与えられた新背番号は「9」。「個人的に好きだし、得点を取る選手がつける番号だと思う」と希望が叶った小川に、鈴木強化部長も「FWとしてさらに一皮むけることを期待するし、エースの自覚も持って欲しい」と一層の飛躍を期待している。

 磐田で背番号9と言えば、Jリーグ歴代3位の通算157ゴールを誇る元日本代表FW中山雅史(現J3沼津、解説者)がつけた番号だ。そのクラブの先輩でもある中山からは「頼むぞ。がんばれよ」と直接の激励も受けたようで、改めてエースの9番を背負った重みを感じ取ったに違いない。

「最初の3戦くらいまでがカギ」

 J2は2月23日に開幕する。初戦の相手は昨季6位、J1参入プレーオフでも2回戦まで進んだモンテディオ山形だ。第2節はアビスパ福岡、第3節では昨季3位の大宮アルディージャ、第4節では小川にとって昨季在籍した水戸とのマッチアップが待っている。

「与えられた場所でしっかりとゴールを重ねれば、見てくれている人はいると思う。最初の3戦くらいまでがカギになってくると思うので、そこに照準を合わせて毎試合ゴールを決めたい。もちろん、チームの勝利があっての個人のパフォーマンスが大事。チームが勝つことを最優先に、最低でも20ゴールは取りたい」

 プロ5年目。左膝前十字じん帯断裂などで長期の戦列離脱も経験した若きストライカーは、チームの浮沈のカギを握るとともに、五輪代表入りのための正念場を迎える。

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