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厚底問題もスポーツ紙で理解できた。
元箱根ランナー記者の視点に注目! 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byKyodo News

posted2020/01/31 11:40

厚底問題もスポーツ紙で理解できた。元箱根ランナー記者の視点に注目!<Number Web> photograph by Kyodo News

世界陸連の指摘により、議論の対象となった厚底シューズ。スポーツ紙ならではの踏み込んだ記事が目に留まった。

高木監督ではなく「守道監督」に。

 スポーツ新聞と選手の濃い関係性で言うと今月はこちらの記事も読むべきものがあった。

「高木守道氏の急逝」である。

 現役時代は中日ドラゴンズの名二塁手として活躍し、監督としても名高かった高木守道氏。私は小学生の時に初めて買ってもらったグローブが高木守道モデルだったのが思い出だ。華麗なる「バックトス」も覚えている。

 東京中日スポーツ一面には館林誠記者によるエピソードが書かれていた。

《「一つ、お願いがあるんだけど」と言われたのが70歳で2度目の監督に復帰した2011年オフだった。「中日スポーツの見出しを『高木監督』ではなく『守道監督』にしてほしい」との申し出だった。》

 その理由とは。

《「その方が、ファンも身近に感じてくれると思うんだよね。「守道、何やっとんだ!」と怒ってもらえれば・・・》

 記事の最後には「いつもファンを思い、自ら歩み寄る方法を考えている人だった」と書かれていた。

 そして、あらためてこの日の(東京)中日スポーツの一面に目をやると、

『バックトスは永遠に ミスタードラゴンズ 守道さん死去』(東京中日スポーツ1月18日)

 他紙が「高木」だったなか、中日スポーツはやはり「守道」だったのである。

 この日は「守道さん」なのがしんみりだけど……最後まで良い見出しであった。

 以上、今月のスポーツ新聞時評でした。

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