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エメリに続いてシウバも解任決定。
短命化のプレミア、次の犠牲者は? 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byUniphoto Press

posted2019/12/10 11:30

エメリに続いてシウバも解任決定。短命化のプレミア、次の犠牲者は?<Number Web> photograph by Uniphoto Press

鎌田大地の2ゴールによってアーセナル監督の任を解かれたエメリ。プレミアの監督解任は今後も続くのだろうか。

スールシャールもいまだ危険水域。

 そして現地時間12月5日、エバートンのM・シウバが18カ月で解雇された。15節終了時点で18位。在任期間の勝率は3割5分8厘で、1試合平均勝点1.15。絶望的なデータが軒並み並ぶ。

 強化の主導権を巡り、筆頭株主のファハド・モシリとビル・ケンライト会長が激しく対立。M・シウバの意見が反映されなかった事実に情状酌量の余地があるとはいえ、選手層を踏まえると解雇は妥当だ。15節では、主力を欠くリバプールに2-5の大敗を喫している。

 マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャールも危険な状況にある。不明瞭なゲームプランで混乱を招き、なおかつポール・ポグバを掌握できていない。

 15節のトッテナム戦、続くマンチェスター・シティ戦をいい内容で連勝したが、今シーズンのユナイテッドは継続性がゼロだ。傷口が広がる前に処置されたとしても驚きではない。クラブは「監督の交代は考えていない。邪推は慎むように」という公式見解を出したが、前述したアーセナルの例もある。

 なお、ユナイテッドは前トッテナム監督のポチェッティーノ、もしくは前ユベントス監督のマッシミリアーノ・アッレグリを、ネクストボスの有力候補としてリストアップしたとも伝えられている。ともに優れた指揮官だ。サポーターの期待も増大し、スールシャールには計り知れないプレッシャーがのしかかる。

安泰クロップも当初は……。

 ユルゲン・クロップは、リバプールの監督に就任して5シーズン目を迎えている。'15年10月、ブレンダン・ロジャーズ(現レスター監督)の後釜に座ったとき、誰もが即効性を信じていた。「ドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝に導いた監督がやって来た。成功、疑いなし」といった具合である。

 ところが、1シーズン目は8位に沈んだ。古巣に首を突っ込みたがるアラン・ハンセン、スティーブ・ニコルといったOBは、「現役当時に実績がない」「外国人にリバプールの監督は務まらない」などなど、ハラスメントに等しい批判を浴びせた。

 期待の裏返しだとしても酷すぎる。

【次ページ】 上層部は長期的視野で支持した。

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