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研究熱心なバウアーとDeNAの親交。
「とにかく野球を楽しんでください」 

text by

石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

posted2019/12/08 11:40

研究熱心なバウアーとDeNAの親交。「とにかく野球を楽しんでください」<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

日本の野球文化、トレーニングに興味があったというバウアー。DeNAの二軍施設を視察しながら、選手たちとも交流した。

バウアーが抱く野球界への危機感。

 最先端の科学を採り入れ結果を出しているバウアーは、知見に富んだ広い視野を持つ人物であり、現在の野球界に危機感を抱いているという。深い問題だとし、次のような話をバウアーは聞かせてくれた。

「まずメジャーリーガーのトップの人たちは待遇に恵まれているし将来の保証もある。しかしマイナーリーガーたちは給料も安く、必要な食事を満足に摂れるわけではなく、練習環境もいいものではない。そこは今後整備していかなければいけないし、そういう意味でMLBとはシステムは違うけれどもベイスターズの施設や取り組みを見せてもらって大いに参考になりました。寝るところと食べる物があり、なによりもトレーニングに集中できる。そのぶん選手たちは、野球を楽しいと思えるのではないでしょうか」

野球を楽しめる環境づくり。

 またバウアーは、多くのマイナー選手たちがメジャーに昇格できない現状を危惧し、引退後の教育の場や受け皿をどのように作れるかも思案しているという。

「あともうひとつはアメリカでも野球の人気が低迷してきていることです。NFLとNBAの存在は脅威ですし、何とか野球を楽しんでもらえる環境づくりをして、人気を子どもたちから掘り起こせたらと考えています」

 この日、バウアーはベイスターズ・ジュニアの子どもたちとも交流し、ひとり一人にサインをし、質問に答え、自分の野球道具をプレゼントした。そして最後、子どもたちに向かいフレンドリーな笑顔で言った。

「とにかく野球を楽しんでくださいね」

 来日をし、DeNAの選手たちや日本の野球関係者と親交を深めた日々。このバウアーのメジャーリーガーとして過去に例を見ない行動が、日米でどのような形で花開くのか今後も注目していきたい。

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