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沖縄からK-1世界王者を生む。
狙うは元・高校球児の素材たち。

posted2019/12/07 11:40

 
沖縄からK-1世界王者を生む。狙うは元・高校球児の素材たち。<Number Web> photograph by Daiki Tanaka

12月1日、K-1ジム琉球のレセプションに出席した木村“フィリップ”ミノル(左)と代表の小鉄。

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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Daiki Tanaka

 沖縄のスポーツといえば?

 これまでは高校野球やボクシングが圧倒的な人気で、近年ではバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングスや、卓球Tリーグの琉球アスティーダ、サッカーJリーグのFC琉球も根付いている。

 そんな沖縄で、11月1日にK-1のジムがオープンした。その名も「K-1ジム琉球」。沖縄本島の中部、北谷町に居を構える。沖縄随一の外国人観光地「美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ」の入口に、鮮やかなブルーのボードが掲げられている。

 今年はK-1が活況で、11月の横浜アリーナでは満員御礼、年末には名古屋で大会が組まれている。軽量級に実力派の日本人ファイターが揃い、女性ファンを中心にかつての人気を取り戻しつつある。

沖縄に感じるファイターの土壌。

 そのK-1の新たな挑戦が、沖縄でのジム設立だった。そもそもK-1のルーツは空手にある。その空手の発祥の地である沖縄にK-1ジムをオープンすることに、「この場所に帰ってくるべくして帰ってきたのかもしれません」というジムの関係者の声もあった。

 沖縄とK-1の相性について、プロデューサーの中村拓己氏はこう分析する。

「沖縄の子どもたちの身体能力は素晴らしいですから。ボクシングに見られるように、非常に能力の高いファイターが生まれる土壌があります。格闘技人口も、まだ増えると見ています」

【次ページ】 魔裟斗「特に野球をやっていた子」

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