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沖縄からK-1世界王者を生む。
狙うは元・高校球児の素材たち。
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph byDaiki Tanaka
posted2019/12/07 11:40
12月1日、K-1ジム琉球のレセプションに出席した木村“フィリップ”ミノル(左)と代表の小鉄。
魔裟斗「特に野球をやっていた子」
また、幼少期に沖縄で生活していた経験を持つ、K-1元世界チャンピオンの魔裟斗氏も「沖縄は質の良い、面白い選手が育つんです。特に野球をやっていた子は下半身を含めてフィジカルが強いので、K-1に向いています」と言う。
高校野球を引退した子が、K-1ジム琉球の門を叩く流れができれば理想的だ。
「沖縄から世界チャンピオンを」を合言葉にスタートしたこのジムの代表を務める小鉄は、沖縄の土地に魅力を感じてK-1ジム目黒からやってきた。
「世界チャンピオンを生み出せるかどうかは僕次第かもしれません。能力の高い選手はたくさんいるので、あとはどう指導していくかです」
世界チャンピオンは生まれると思う。
現在のK-1は武尊を筆頭に、軽、中量級の選手たちが身体能力を武器に華やかな試合を見せて人気を博している。沖縄には、この階級に当てはまる体格の逸材が多い。現K-1KRUSH FIGHTウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノルも、「沖縄の選手には独特のリズム、躍動感がある。僕らも惜しむことなくスキルを提供したいし、ここで合宿も行なってみたい。いずれ必ず、沖縄から世界チャンピオンが生まれると思う」と話した。
年の瀬、格闘技が活況を呈す季節になった。観光業の活況で経済的に成長する沖縄で、K-1ジム琉球は根付くことができるのか。沖縄にとっても、K-1にとっても興味深い。