イタリア語の指示も問題なく。

　2つの失点場面も含めて、パルマとの一戦で冨安は計り知れないほどの経験値を得た。次節ナポリ戦では再び右SBに戻る可能性が高いが、少なくとも“CB冨安”は信頼できると、指揮官ミハイロビッチにアピールできたはずだ。

　守備の再構築や得点源不足など、チームの課題は山積している。

　冨安とボローニャの危うい戦いは続くが、パルマ戦の後、彼は飄々と言った。

「試合中の細かいフレーズというか、指示を出すときはみなイタリア語でやりますけど、全然問題なくやれたかな」

　DF冨安は、守備の国で武者修行に明け暮れている。