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徐々にイングランドを追いつめ……。
南アがNZと並ぶW杯通算優勝3回に。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byNaoya Sanuki
posted2019/11/03 12:00
オールブラックスと並び、W杯通算優勝回数を3回としたスプリングボクス。ジャパンを破った南アは、そのまま世界の頂点に。
NZとならぶ通算3度目のW杯優勝。
オールブラックス撃破の心理的影響を問われたイングランドのエディー・ジョーンズHCは、「そうかもしれないが、それは分からない」と言葉を濁した。そのうえで、「南アフリカが良かった」と繰り返した。
はっきりしているのは、南アフリカが試合を重ねるごとにレベルアップしていったことである。
スクラムハーフのファフ・デクラークは、「ニュージーランドに負けた後、毎週成長できたことを最後に示すことができた」と話した。
そして、エラスムスHCが「南アフリカの多くの国民は優勝すると信じていなかったが、我々は自分たちを信じていた」と明かしたメンタリティーこそが、ニュージーランドと並ぶ通算3度目の優勝へ結びついたのだろう。
プール戦で黒星を喫したチームのW杯制覇は史上初めてだが、今大会の南アフリカは歴代の優勝チームに決して見劣りしない。