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2009年ドラフトの今を検証<阪神編>。
4位秋山拓巳ら下位指名に好素材。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKyodo News

posted2019/10/08 18:00

2009年ドラフトの今を検証<阪神編>。4位秋山拓巳ら下位指名に好素材。<Number Web> photograph by Kyodo News

秋山拓巳は1年目の8月プロ初登板初先発。2年目以降で苦労するも、2017年は12勝を挙げる活躍を見せた。

4位秋山、5位俊介、6位原口。

 4位秋山拓巳(投手・西条高)は1年目の10年に4勝3敗と即戦力に近い成績を挙げている。2年目以降の'11~'16年までの6年間、一軍の登板数が26試合と激減し、勝ち星はわずかに2つだけ(毎年登板しているので大きい故障ではない)。若い選手を抜擢しない阪神の悪癖を象徴する1人と言ってもよく、現在までの通算成績は27勝30敗、防御率3.94。

 この平凡な成績の秋山が入団8年目の'17年、いきなり25試合に登板し、12勝6敗、防御率2.99という見事な成績は残した。まだ来季29歳なので、50勝到達は十分可能性を残している。

 5位藤川俊介(外野手・近畿大)は登録名「俊介」で馴染みがある。通算309安打なので私が成功選手の基準にする500安打には届いていないが、入団してから今年までの10年間、毎シーズン一軍に出場をしている。代走・守備要員が主な役割だが、金本知憲監督時代の'17年、打率.309、安打59、本塁打4、打点23と、いずれの部門でもキャリアハイの成績を挙げている。

 6位原口文仁(捕手・帝京高)は'16年に支配下登録されるといきなり95安打を放って一軍に定着した('13~'15年は育成選手としてファームでプレー)。'17年以降は打席が徐々に減っているが、それは役割がここぞというときの代打に変わったため。'18年には代打でシーズン23安打という球団タイ記録を樹立し、翌'19年には1月に受けた大腸がんの手術から復帰して、打率.276、安打24という成績を残している。近年では記憶に残る好選手と言っていいだろう。

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