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アーチェリー東京五輪候補は17歳。
園田稚「もちろん出たいですけど」

posted2019/08/24 09:00

 
アーチェリー東京五輪候補は17歳。園田稚「もちろん出たいですけど」<Number Web> photograph by Asami Minami

園田稚は東京五輪を高校3年生で迎える。大舞台はニューヒロインを待っている。

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

PROFILE

photograph by

Asami Minami

 169cmの長身と長い腕を生かし、ゆったりとしたフォームで的を狙う。

 昨秋、園田稚はアーチェリー史上最年少の16歳で日本代表の座を射止めた。だが、本人はいたって平静だ。

「もちろん嬉しかったですけど……(笑)」

 3月の世界選手権3次選考会を女子2位で通過し最終候補の4人に残ると、4月に開催された同選手権の最終選考会となるW杯では予選ラウンドの合計点で日本選手の上位3人に入り、6月の世界選手権の出場権を掴んだ。

 園田の武器は「他の選手よりリズムよく打てるところ」。アーチェリーは6射4分と定められているが、彼女は誰よりも早く射終える。緊張で余分な力が入らないよう速いテンポで矢を放ち、70m先の標的を狙うためだ。普段の練習から本番の緊張感と同じ状況を想定し、心拍数が上がった状態で弓を引く練習も行っている。

「そういったことを繰り返して、体に覚えてもらうというか、染みこませています」

一番楽しいのは「友達とお弁当」。

 しかし、6月の世界選手権では想像以上の緊張に力不足を痛感した。

「緊張しすぎて、実力を発揮することができなかったし、もっと出来たかなという気持ちもあります。日頃からそういったシチュエーションを想定して練習に取り組んできたんですけど……全然違いましたね」

 いかに平常心を保ち、正確なシューティングができるかが飛躍のカギになりそうだ。

 今年11月には東京オリンピックの日本代表を決める選考会もスタートする。

「もちろんオリンピックに出たいですけど、あまりそればかりを考えすぎるといい成績は出ないと思うので。まずは自分ができることをしっかりとやり続けるだけです」

 今、一番楽しいのは「友達とお弁当を食べている時」と無邪気に笑う17歳。1年先の標的に向け、より一層腕に磨きをかける。

園田稚Waka Sonoda

2002年4月23日、大分県出身。中学1年から競技を始め、3年時にJOCエリートアカデミーに入校。昨年秋の国体では少年女子個人3位。昨年11月の選考会を経て史上最年少で女子日本代表入りを果たした。今年6月の世界選手権リカーブ個人で17位。足立新田高2年。169cm。

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