プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
中邑真輔はいつWWEで天下を獲る?
引退まで「あと5年」告白の真意。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/07/01 18:00
WWEという団体でCOO(最高執行責任者)も務めているトリプルH(右)。レジェンドとも言える選手が中邑真輔と組んだ……ということに大きな意義が。
「ストロング・スタイル」に回帰した中邑。
2018年1月のロイヤル・ランブルで優勝して、加速するかと思われた戴冠は先延ばしになった感がある。
2018年4月のレッスルマニア以降、奇襲、乱入、反則といった悪のスタイルに走っていた中邑だったが、今はそのキャッチ・フレーズのように「キング・オブ・ストロングスタイル」に戻っている。
中邑はアメリカでの生活が3年半になるが、スマックダウン昇格後は、連戦に次ぐ連戦でフロリダの自宅にもほとんど戻れない、という。大好きなサーフィンに割く時間も減った。
この4月にスマックダウンに昇格した女子のカイリ・セインはアメリカ生活が2年になったが、中邑を「お兄さん」のようだという。スマックダウンに中邑がいることを心強く感じている。中邑から「試合についてのアドバイスももらっている」と国技館で語っていた。
8月からの「サマースラム」に注目!
ベイラーへの挑戦をきっかけに、シングル戦線にカムバックする中邑は、再びWWE王座への執念を見せるはずだ。
中邑は、白血病の治療で戦線を離れていた「ローマン・レインズとも戦いたい」と口にしている。
「一番うまいのはどん兵衛だけど、一番欲しいのはWWE王座なんだよ」
それが、中邑の気持ちだろう。
ベイラーとのインターコンチネンタル戦が1回で終わるとは思えない。好勝負になることはわかっている。王座はうまい具合に中邑の腰に移動するのだろうか。
8月11日、カナダ・トロントで行われるPPV大会「サマースラム」に注目だ。