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サファテ不在のソフトバンク。
気になる加治屋蓮の回復状況。 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKyodo News

posted2019/03/29 07:00

サファテ不在のソフトバンク。気になる加治屋蓮の回復状況。<Number Web> photograph by Kyodo News

オープン戦で回復ぶりを見せつけた加治屋蓮。今年もフル回転の活躍を期待したい。

加治屋の回復は大きな朗報。

 総合的に判断するならば、23日の広島戦(ヤフオクドーム)で見せた7回モイネロ、8回加治屋、9回森が当面の勝ちパターンになるだろう。

 そうなのだ。加治屋が8回にハマるほど回復したのはチームにとってかなりのプラスだ。

 3月になりファーム教育リーグで登板を重ねて、16日の試合でようやく一軍のマウンドにそ投げて枠争いに滑り込んだ。ぶっつけ本番感はあったが、フォークとカーブのキレが良い。右腕が多少横振りになっているが、手首から先はしっかり立っている証拠だ。

「シーズンを通して、あれだけ投げたのは去年が初めてで、オフはどうしていいのか分かりませんでした。少し休めてみたら、逆に状態が上がっていかなかった。休ませ過ぎたのかなと思っています。

 今、変化球はある程度形になっていますが、ストレートの強さがもっと欲しい。僕の中では腕の振りが気になります。フォークを投げる時の投げ方が、自分の求めている投げ下ろすイメージに最も近い。フォークの投げ方を基軸にして真っ直ぐやカーブの投球フォームを作っている段階です」

ペナントレースの命運はブルペン陣。

 工藤監督はオープン戦の中でも右打者のインコースに投げきった姿を評価していた。それは加治屋の生命線のひとつでもある。

「僕は去年の1年間しかやっていないので、立場が確約されたピッチャーではない。ただ出来れば去年と同じような役割のところで投げたいと思っています。チームのスローガンが『奪Sh!』。僕は去年と同様に、そのポジションを奪いとっていかないといけない」

 この時期、野球解説者諸氏の順位予想では必ず優勝候補に挙げられるホークス。一見すれば戦力豊富だ。しかし、昨年はシーズン2位だった。今年もそれほど簡単には勝たせてもらえないだろう。

 浮沈のカギを握るブルペン陣。「8回の男」に加治屋がしっかりハマってくれることが、2年ぶりのペナント「奪Sh!」の条件になるのではなかろうか。

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