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ゴルフは「曲げてでも、飛ばせ」?
世界のトップ30を飛ばし屋が占拠。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byYoichi Katsuragawa

posted2019/03/10 08:00

ゴルフは「曲げてでも、飛ばせ」?世界のトップ30を飛ばし屋が占拠。<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

日本では大柄な松山英樹も、アメリカツアーでは普通の体格。中央のバッバ・ワトソンもかなりの飛ばし屋である。

日本のプロたちも飛距離を重視。

 日本ではことさら正確性に重きを置く選手も多い中、現在は欧州ツアーでプレーする谷原秀人が以前、こんなことを言っていた。「若い選手は日本だけでやっていると、ゴルフが小さくなる。もっと思い切りよく振ることを覚えないといけないが、コースがそうさせてくれない」

 アマチュア時代に飛距離の出るドローボールを主体としていた池田勇太は、プロ転向をきっかけに正確性を出しやすいフェードに変えたという。ただ、年を重ねて国外のツアーでの挑戦を繰り返し「今となってはそれが良かったのかどうか……」と、つぶやいたことがあった。海を渡ったからこそ、そのパワーゲームへの傾倒を肌で感じている。

 とはいえ、この傾向は“トップ30人”の数値を切り取った上での平面的な考察に過ぎない。

 パワー勝負が謳われる時代だからこそ、違う技術を駆使して活躍する選手には、余計にスポットが当たるべきである。大きな時流に立ち向かうステディな戦い方も、ゴルファーの卓越した技術として変わらぬ価値があるはずなのだ。

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