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「二刀流」に最良な環境を探り、エンゼルスを選んだ大谷翔平。~頭の柔らかい監督のもとで、大谷狂騒曲がついに始まる~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byKYODO
posted2017/12/29 07:00
ソーシアは2000年よりエンゼルスの監督を務め、現時点で'18年までの契約。18年間に渡る長期政権を築いている。
日米両国から注目されていた大谷翔平の移籍先が、エンゼルスに決まった。12月9日(日本時間10日)に本拠地エンゼルスタジアムの正面ゲート前の特設ステージで行われた入団会見では、新背番号「17」のユニホームに袖を通し、清々しい表情で目標としてきたメジャーリーグへ挑む思いを口にした。
「自分たちのやってきたことは、決して遠回りではなかったという自信を持って、みんなに送り出して頂けた。ベストな選択をして、今、ここに来ているという気持ちです」
ポスティング申請をして以来、米国内ではヤンキース、マリナーズなど、過去に日本人獲得で実績のある球団が、有力な移籍先候補として挙げられていた。その一方で、大谷の代理人側は全球団に質問状を送付し、「二刀流」を実現するうえでの起用法、調整法など、各球団のスタンスを細かく精査し、ミーティングを繰り返した。その結果、7球団が書類による「1次審査」を通過。ロサンゼルス市内での直接交渉を経て、大谷自身がエンゼルスを選択した。