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最年長で再入幕の安美錦。「家族のために頑張ろうとね」~39歳、3児のパパは相撲界の宝である~
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph byKYODO
posted2017/11/11 17:00
番付表を手に笑顔の安美錦。獲得金星8個を誇る業師は「早く番付を上げて(横綱と)当たれるように」と意気込む。
「本当に心から尊敬してます。全てをです」
兄弟子の安美錦について問われた日馬富士が、こうきっぱりと言い切った。九州場所新番付発表の日、先の秋場所でひとり横綱として責任を果たし、9回目の優勝を成し遂げた横綱の定例会見。その後に設定されたのは、39歳の安美錦の最年長(昭和以降)幕内復帰会見だった。後方で見守る兄弟子の姿を見つけた日馬富士は、「アミ関、一緒に写真を撮りましょう! 誰か座布団を持って来て」と、安美錦を呼び寄せる。記念撮影後、新関脇昇進以来、実に10年ぶりの会見と相成った。
「いい迷惑ですよ~(笑)。いや、うれしいですよ、内心はね。あとはもう引退会見だけだと思ってたからね」