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カメレオン的強さを生み出す
名波ジュビロの、4つの色。
~弱者のサッカーから脱皮の兆し?~
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/09/09 06:00
24節を終えて37得点は6位タイ。22失点はリーグ2位の少なさ。データにも攻守のバランスの良さが表れている。
名波浩監督率いるジュビロ磐田が、面白いように進化を遂げている。
8月末時点で6位をキープ。一時は首位に立ちながら、勝ち点が伸び悩み、5位へ転落したC大阪との勝ち点差は、わずか3だ。
だが、それ以上に興味深いのは4つの局面で、自分たちの「型」を持ちはじめたことである。4つの局面とは何か。
(1)ポゼッションして攻める
(2)カウンターで攻める
(3)ポゼッションされて守る
(4)カウンターを防ぐ
破竹の6連勝が始まった頃の磐田は(2)と(3)に強みがあった。粘り強く守り、鋭いカウンターで仕留める戦い方だ。ところが、7月の中断期間が明けると(1)と(4)の局面でも戦えるケースが増えてきた。