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日本の鬼門は準決勝。大谷翔平をどう使う?~WBCの95球制限で、何回までいけるのか~
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byNaoya Sanuki
posted2017/01/31 17:00
昨季CSファイナルのホークス5回戦は9回に登板すると165kmを投じて三者凡退に抑えた。
かつてはアマチュアのものだった国際大会にプロが初めて加わったのは、今から17年前のシドニー五輪だった。以降、日本代表は3度のオリンピック、3度のWBC、一昨年のプレミア12と、あわせて7つの大会を戦ってきた。そして、そのすべてで準決勝に進んでいる。
しかし7度の準決勝の戦績は、2勝5敗――前回のWBCは準決勝でプエルトリコに敗れ、プレミア12の準決勝で韓国に逆転負けを喫したことは記憶に新しい。2度の勝利は第1回と第2回のWBCのもので、いずれも決勝を勝ち抜いて優勝した。つまり第4回WBCでの世界一奪回へのカギが、鬼門の準決勝にあることは明白だ。そのために必要なのは、準決勝を重視した大胆な継投に踏み切れるかどうかということに尽きる。