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アジアで注目の格闘家、内藤のび太の
意外な強さ。~顔はのび太、会場でも
オドオド、しかしリングでは……~
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byONE Championship
posted2016/11/30 09:00
ミャンマーでの初防衛戦で一本勝ちし、試合後には自ら「ベストファイトです」と語った。
本当に格闘家? 初めて内藤のび太を見た人は誰もが目を疑うだろう。そもそも格闘家ならではの強そうなオーラは微塵も感じさせない。むしろその逆。漫画『ドラえもん』の野比のび太そっくりということで、のび太というリングネームを付けられるだけのことはある。
以前、のび太の練習を直接観る機会があったが、期待を裏切ることはなかった。レスリングをやっている女子中学生を相手に圧倒するどころか、当たり前のようにテイクダウンを奪われていたからだ。
とはいえ、やられてもやられてものび太は決して諦めない。必死に相手に食らいつく粘り強さが売りだ。実戦になったら、その執念が思う存分活かされるのだろう。2012年8月にプロデビュー後、いつも自分より何倍も強そうな対戦相手に連戦連勝をマーク。8戦目で第5代修斗世界フライ級王者になった。