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世界に誇れる太陽生命シリーズ。「7人の女」の戦いに刮目せよ。~ラグビーセブンズ、世界にも珍しい女子の本格大会~
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2016/06/19 17:00
ラガールセブンのモーガン(NZ代表)と、ボールを奪い合う日体大の清水(左から2人目)。
スタンドはまばらでも、ピッチの中は熱かった。6月4~5日の2日間、秩父宮ラグビー場で行われていたのは、女子7人制ラグビーの国内サーキット、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ第3戦の東京大会だった。
「こんな大会、世界中で日本にしかないんです。自慢して良いと思いますよ」
熱戦を見詰めながらそう言ったのは、日本ラグビー協会男女7人制強化責任者の本城和彦さんだ。
太陽生命シリーズは今年で3年目。過去2年は、日本代表選手を多数擁するアルカス熊谷が圧倒的な強さを誇っていたが、今年は様相が違う。4月23~24日の第1戦・保土ヶ谷大会はアルカスが制したが、5月14~15日の第2戦・秋田大会は日体大が優勝。そしてこの東京大会はラガールセブンが初優勝を飾り、アルカスは4強入りを逃した。上位のチーム力に差がなくなってきたのだ。