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観客の心を掴んだIPTL、進化に必要な“生々しさ”。~エキシビションの楽しさと公式戦の残酷さ~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byKYODO
posted2016/01/08 08:00
IPTLには、ジョコビッチやフェデラーらの現役に加えて、引退したレジェンドも参戦した。
男女の新旧スターによるエキシビションマッチ、IPTL日本ラウンドを取材した。神戸大会には錦織圭、マリア・シャラポワら豪華メンバーが参加した。セリーナ・ウィリアムズの来日は13年ぶりだとか。マラト・サフィンなどOB連中の登場も会場を沸かせた。
楽しんだという声が多いようだ。試合進行にスピード感があり、趣向をこらしたマッチアップが次々に見られた。独自ルールがゲーム性を高めていた。しかも、ニック・キリオスが「負けず嫌いだから、どうしても勝ちたくなってしまう」と話したように“本気度”もそれなり。プレッシャーのない分、派手なショットも多かった。選手の一挙手一投足が観客の視線を集め、心を捉えたように見えた。