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ロシアの15歳ザギトワ。~メドベデワが君臨するパワーバランスを壊すのか~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAsami Enomoto
posted2018/02/20 06:00
ザギトワは、2月12日の平昌五輪団体女子フリーで、自己ベストを更新する世界歴代2位の158.08を記録した。
平昌五輪のフィギュアスケート女子は2月21日にショートプログラム、23日にフリーが行われる。金メダル候補と言えば、昨年11月まではロシアのエフゲニア・メドベデワが、絶対的な筆頭候補だった。
だが昨年11月11日、グランプリシリーズのNHK杯で優勝したあと、ロシアスケート連盟は、メドベデワの右足甲の骨にひびがあったことを公表した。出場を目指したものの、12月のグランプリ・ファイナルとロシア選手権は欠場となった。それでも'18年1月の欧州選手権と、その後の平昌五輪には間に合うものと見られていたため、世界選手権を2連覇中で、'17年4月の世界国別対抗戦では歴代最高得点となる241.31点を記録したメドベデワの優位は変わらないのではないか、というのが妥当な見解だったように思う。