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脱臼は完治していないが戦線復帰。
Bリーグ川崎・辻直人の復活はいつ?
posted2019/01/26 08:00
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph by
B.LEAGUE
Bリーグも折り返し地点を過ぎ、ここからはチャンピオンシップ進出を巡る争いが激化する。
Bリーグ初年度の一昨シーズンにファイナルまで上りつめながらあと一歩届かず、昨シーズンはクォーターファイナルで敗退した川崎ブレイブサンダースは、中地区に戻った今シーズンも1月24日現在、地区2位に甘んじている。
オフの間に手術に踏みきったニック・ファジーカスの出遅れもその一因だが、ファジーカスのエンジンがかかってきたところで今度は辻直人が左肩関節脱臼のケガを負い戦線離脱。一昨シーズンのような安定感が見られず、波に乗りきれないまま後半戦を迎えた。
盛況に終わったオールスターを挟んで、本格的にリーグ戦が再開した1月23日の第20節、川崎はアウェーで横浜ビー・コルセアーズとの「神奈川ダービー」に臨んだ。年明けに行われた第94回天皇杯・全日本バスケットボール選手権ファイナルラウンドで、辻は当初の見込みよりも早く戦列に復帰した。
12連勝中の横浜に苦戦。
しかしまだコンディションは万全でなく、その後の第19節と合わせた2試合はベンチスタート。この日も辻はベンチで試合開始を迎えた。
神奈川ダービーはBリーグ創設以降、すべて川崎の勝利に終わっている。しかしこの日は、第19節終了時点で8勝24敗と苦境にあえぐ横浜が、第1クォーターで24-15と先手を取った。
川崎は第2クォーターにディフェンスのギアを上げて反撃に転じ、残り39秒にこの試合で初めてリードを奪ってハーフタイムに。第3クォーターは突き放そうとする川崎に横浜も追いすがり、第4クォーターもディフェンスの強度をさらに上げた川崎が一時は18点の大差をつけるが、横浜は川村卓也を中心に得点を重ねて、点差は6まで縮まる。
最終的には横浜の粘りも届かず、79-70で川崎が神奈川ダービー13連勝を飾ったが、川崎にとってはこれまでで最も苦戦した試合だった。