Number ExBACK NUMBER
大谷翔平に読者の質問をぶつけてみた。
「三振の多さをどう考えている?」
text by
田村航平(Number編集部)Kohei Tamura
photograph byNanae Suzuki
posted2018/12/25 14:30
メジャー1年目の打者成績は打率.285、出塁率.361、長打率.564。規定打席には届かなかったが、長打率はマイク・トラウトに次ぐリーグ4位に相当する。
「克服できれば必ず減る」
――2ストライクからもまるで三振を恐れず、フルスイングしているように見えました。
「そうしないと、次に繋がらなかったので。じゃあ、『三振をしないのが、いいバッティングなのか』と言われると、自分に求められているのはそうではないですし。打率も出塁率も残しながら、求められているのは長打力だと思っているので。
三振に関しては今後、ちゃんと練習して克服できれば必ず減ると思います。三振が減ればフォアボールも増えますし、出塁率も高くなります。なので、今は単純に実力がないからそうなっているだけ、ということですね」
屈強なスラッガーが居並ぶメジャーリーグに身を投じても、1年目から「長打力を求められている」と自覚して打席に立てる。大谷の三振の多さは、そんな芯の強さの裏返しでもあった。
発売中のNumber 968・969号では、大谷翔平選手が投打でセンセーショナルな活躍をしたメジャー1年目を振り返っています。日本に帰国してからの反響、トミー・ジョン手術とリハビリの日々、イチロー選手のアドバイスに感じたこと……ベースボールライター・石田雄太さんが、8ページのロングインタビューで真意に迫りました。