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来季、新対決構図の予兆か。
フェルスタッペンの大反撃。
~メルセデスを追うレッドブルの若きエース~
posted2018/11/22 15:00
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph by
Getty Images
中南米ラウンドで決まるべくして決まった。L・ハミルトンがメキシコGPでドライバーズ5冠、そしてブラジルGPでメルセデスがコンストラクターズ5冠を達成。'14年のハイブリッド・パワーユニット導入から彼らの時代が続いている。5シーズン99戦(今季ブラジルGPまで)でハミルトン50勝、メルセデス73勝。この勝率は金字塔である。
ただ絶対王者メルセデスも'14年から16勝、16勝、19勝、12勝ときて今年は最終戦前に10勝で減少傾向だ。一方フェラーリは6勝、レッドブルも4勝と、過去5年で最も多い。
さらに今季終盤の、第17戦日本GP以降4レースに着目すると、夏までと全く違う流れが見えてくる。日本~アメリカ~メキシコ~ブラジルGPの“ミニ4戦チャンピオンシップ”。1位ハミルトン77点、2位M・フェルスタッペン76点、3位K・ライコネン65点、4位V・ボッタス48点、5位S・ベッテル46点。ハミルトンに“1点差”で迫るフェルスタッペンは、年間ランクこそ5位だが日本GPから3位、2位、1位、2位と連続表彰台。一方タイトル争いに敗れたベッテルはこの4戦ではライコネンやボッタス以下だ。