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バド混合ダブルスの渡辺と東野が
天敵・中国ペア撃破の先に見た世界。 

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byImaginechina/AFLO

posted2018/11/25 08:00

バド混合ダブルスの渡辺と東野が天敵・中国ペア撃破の先に見た世界。<Number Web> photograph by Imaginechina/AFLO

渡辺勇大、東野有紗組が切り開いてきた日本における混合ダブルスの新しい地平は、そのまま東京五輪に続いているはず。

日本で遅れをとっていた混合ダブルス。

 日本バドミントンは、ロンドン五輪で銀メダル、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した女子ダブルスが先行し、リオでは奥原希望が女子シングルスで銅メダルを獲得。

 さらに今年8月の世界選手権で金メダルを獲得し、日本勢男子で初の世界ランク1位にもなった男子シングルス桃田賢斗などが追随して成績を伸ばしてきた。

 その中で遅れを取り、唯一、スーパーシリーズで優勝がなかったのが混合ダブルスだった。

 しかし今年1月、専任コーチとしてジェレミー・ガン氏をマレーシアから招聘し、混合ダブルス強化と育成を図ってきた。就任2カ月で渡辺&東野は3月の全英オープンで日本混合ダブルス勢史上初の快挙を成し遂げる。

 以降、香港オープンまでワールドツアーで優勝こそ手にしていなかったが、コンスタントに少なくともベスト8入りを果たしていた。

 昨季の結果と比べると、その差は一目瞭然だ。

【2018年の主な成績】

・全英オープン      優勝
・マレーシアオープン   ベスト4
・インドネシアオープン  ベスト8
・世界選手権       3回戦敗退
・ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン ベスト4
・デンマークオープン   2回戦敗退
・フランスオープン    ベスト4
・福州中国オープン    ベスト4
・香港オープン      優勝

【2017年の主な成績】

・ドイツオープン     1回戦敗退
・全英オープン      ベスト4
・インドオープン     1回戦敗退
・マレーシアオープン   1回戦敗退
・シンガポールオープン  1回戦敗退
・インドネシアオープン  2回戦敗退
・オーストラリアオープン 1回戦敗退
・中国オープン      1回戦敗退

【次ページ】 新コーチで戦術的選択肢が増加。

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